2ntブログ
--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2011/06/26 (Sun) これからの電力事業改革について

失礼で、無知な人が、頻繁にここのブロクに来て、汚い言葉で煽ってくるので、原発問題と電力政策に関して、ある意味でのカンフル剤になるであろう具体的な動きを紹介しておきます。

こういうことを知らないと、『全量買取=電気料金値上げだ!』なんて話になるのです。
でも、そんな脅しこそが電力会社の首を絞めるのよ。

今、確実に経済産業省の志ある官僚の人たちは布石を打っていて、行き詰った現状を打破しようとしているのです。

官僚は皆が皆、悪人ではないし、日本の電気料金が高いのにも理由があるんのです。
世の中、そんなに単純ではない・・・って事です。

そして、こういうことを実現させる原動力になるのは、私たち国民のしっかりとした知識と意思の力です。
ちゃんと勉強しておきましょう。

下の記事は2009年秋の朝日の記事だけど、その当時から電力会社の独占による社会的な影響を問題視していた官僚の方たちも居たのです。
だけど、今までことごとく政治的な圧力をかけられて志半ばで潰されてきたのよね。

[第4回]経産官僚が仕掛けた電力改革

「発送電分離」は時を経て蘇るのか
小森敦司  Atsushi Komori 編集委員


日本列島を9地域に分割し、それぞれの電力会社が発電から送電、配電(小売り)までを独占する。このシステムを根本から変えようとした官僚がいた。経済産業省(旧通商産業省)の元事務次官、村田成二(65)だ。

電力事業で多様な企業を競わせ、他の先進国に比べて高い電力料金を引き下げ、日本経済を活性化したい──。村田は「発電と送電の分離」に挑み、7年前、電力会社と政治の厚い壁に跳ね返された。
しかしいま、政権交代を機に、日本の温室効果ガスの大幅削減は国際公約になり、風力発電や太陽光など自然エネルギーの利用急増が不可欠になった。村田が目指した発送電の分離を進めた欧米は、新規参入者も送電線を自由に使えるようになり、自然エネルギーの導入が促進されている。
その村田は、現在、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事長。「送電線網の使い方を改めて考えないといけない」と確信を強めている。...

そして、原発事故による被害拡大の中で、この発送電分離の動きは改めて現実味を帯びてきています。
下は今年4月の現代ビジネスの記事です。

10年前に東電が政治力で潰した「発送電分離」案が電力業界を大変革する

原発と独占による高収益は表裏一体

 福島原発事故を機に、政治家にやり込められ、マスコミに叩かれ、サンドバック状態となっている東京電力だが、国民生活の最大インフラである電力を握り、豊富な人材と資金をテコに、日本株式会社の「盟主」と呼ぶべき存在であったのを忘れてはならない。

 日本経団連の会長、副会長といった枢要ポストに故・平岩外四元会長を始めとする人材を送り込み、資金面で財界活動を支え、経済産業省と一体となって電力行政を担い、票とカネで政権政党(自民党)を支え、国家秩序を安定化させた。

 その力の源泉が、地域独占、発送電一体、総括原価方式による高収益体制にあったのはいうまでもない。他の電力会社も従えて政府にモノ申す立場の東電は、「力の源泉」を崩すわけにはいかず、自民党との太いパイプをもとにした政治力、天下りを受け入れることで築かれた官界との信頼関係、膨大な広告出稿を通じたマスコミへの影響力で、高収益体制を維持してきた。

 だが、今回の「終わりなき事故」は、原発がいかに高コストであるかの証明で、東電国有化が避けられない見通しとなった今、原発は国家管理にして電力各社から切り離し、各電力会社の発送電一体を見直し、発電事業と送電事業に分離する案が浮上している...

さらに、ニューズウィーク日本の記事

盛り上がる「東電解体」論議で発送電の分離は実現するか

 福島第一原発の事故をめぐって、東京電力に批判が集中している。特に深刻なのは、数兆円といわれる廃炉と損害賠償のコストである。原子力損害賠償法では1200億円までは電力会社と国の契約で賠償するが、それ以上については必要な場合に国が支援することになっている。「天災地変」の場合には免責になるが、今回の事故が免責事項に該当するかどうかについては政府首脳は否定的だ。そうすると損害賠償額が約2兆5000億円の東電の純資産を上回って、債務超過になるおそれもある。

 このため、東電を解体して再編するいろいろな案が霞ヶ関で出ている。損害賠償は全額やらなければならないので、水俣病でチッソの賠償を国が支援したように、資金繰りについては何らかの公的支援は避けられないだろう。しかし経営の破綻したチッソと違って、東電は地域独占なので経営そのものは健全だ。電力供給は止められないので、会社を清算するわけにはいかない。このため賠償と廃炉などの後処理を行う「清算会社」を切り離して国が支援し、通常の営業を行う「存続会社」と別にする案が有力だ。

 問題は、そこから進んで東電の本体を分割するかどうかである。これについては経済産業省と電力会社の長い闘いがある。欧米では1980年代の通信自由化に続いて90年代には発電所と送電網の分離が進められた。日本でも2000年代に、経済産業省が割高な電気料金が日本の製造業の競争力をそいでいることに危機感を抱き、送電網を電力会社から分離する発送電分離を仕掛けたことがある。

 しかし電力会社は、強力な政治力でこれに抵抗した。9電力全体で10兆円以上の売り上げをもつ電力会社は財界の中心であり、各選挙区でも最大級の企業である。豊富な政治献金と労使から出している系列議員の力を使い、マスコミにも多額の広告費を出すことによって批判を抑え込んできた。

 特に2001年に起こったエンロン事件は、電力自由化を悪用して巨額の利益を上げるからくりを明るみに出し、2003年に起こったニューヨークの大停電は「発送電の分離によって電力供給が不安定になる」という電力会社の主張を裏づけるように見えた。経産省と電力業界のつばぜり合いの末、工場などが電力を電力会社に売る「売電」は自由化されたものの、送電網の分離は実現しなかった。その結果、売電の実績は送電量の1%程度しかない。送電網の利用料が高すぎるからだ。

 これは昔の通信業界によく似ている。80年代に日本の電話料金は世界一高いといわれ、政府の第二次臨時行政調査会が、中曽根内閣のときNTTの分割・民営化を提言した。しかしNTTは労使の強力な政治力で臨調答申の実施を阻止し、民営化はしたが分割は拒否した。その後もNTTの経営形態問題は何度も蒸し返され、1997年には持株会社方式で再編されたが、資本関係は一体のままだった。

 NTTは電話網をデジタル化するISDN(統合デジタル通信網)を進め、インターネットは「不安定で信頼できない」として拒否したため、日本のインターネットの普及は遅れた。しかし90年代後半にアメリカの外圧で電気通信事業法が改正され、アクセス網(家庭までの加入者線)の開放が義務づけられた。これによってソフトバンクなどがNTTのアクセス網を使って、低価格で高速のDSL(デジタル加入者線)に参入し、日本のインターネットは一挙に世界最大のインターネット大国になったのだ。

 送電網でも、同じようなイノベーションが起こり始めている。グーグルなどが提唱しているスマート・グリッドは、太陽光や風力エネルギーなどを電力網に統合し、インターネット技術で制御しようというものだ。こうした再生可能エネルギーの弱点は天候に左右されて不安定なことだが、その電圧や位相をコンピュータで制御して安定させ、家庭の電力計も無線インターネットでつなぎ、電力利用を遠隔制御したり、ピーク時に料金を上げて使用量を制御したりできる。

 日本の電力会社はスマート・グリッドについても「アメリカの電力網は発送電を分離したため送電会社に設備投資のインセンティブがなく、ボロボロになった。日本の送電網の信頼性は世界一で十分スマートなので、更新する必要はない」と反対してきた。しかし今回の原発事故で大規模な計画停電が発生したことは、安定供給を脅かす元凶は地域独占であることを示した。...


と、言う事で私はこの動きを支持します。

「頑張ってくださいね。経済産業省の官僚の皆さん」
国の行政機関が、一私企業の奴隷になっていてはいけません。
天下りOBや電力利権と癒着した政治家なんかに負けないで下さい。

私たち主婦が組織立って、そんな政治家は潰します。

この期におよんで、やっぱり電気いるから原発必要なんて言っている人ってあまりに人として情けないです。
電気料金が高いのは原発に依存しないからではないのです。
東電が焼け太りするために自民党主導で高コストの原発をバンバン造ってきたからなのよ。

少しこういう歴史も勉強するといろんな事が見えてきて楽しいです。
皆も勉強しようね・・・(^o^)/~

未分類 | trackback(0) | comment(6) |


<<玄海原発の再稼動が今後を決めそうです。 | TOP | 子供達だって真剣に考えてます>>

comment











管理人のみ閲覧OK


 

> この期におよんで、やっぱり電気いるから原発必要なんて言っている人ってあまりに人として情けないです。

異なる意見を持つ人を「情けない」と感情的な言葉で切り捨てるのは良くないですよ。


電気が必要なのは確かなことで、計画停電が与える経済への影響は看過することはできないと思います。
日本では毎年3万人という自殺者が出ていますが、その多くは経済的困窮が原因と見られています。
電力不足により産業が国外に逃げ出して大量の失業者を出すわけには行かないのです。

もちろん原発なしに電力の安定供給が可能というのであればそれに越したことはないのですが、すぐには無理でしょう。
世界の各国を見回して、自然エネルギーだけで安定な電力供給を可能としている国がありますか?
ドイツは風力、太陽光と自然エネルギーを大幅に取り入れていますが、フランスの原子力に頼った電力を買っていますし、固定価格買い取りによるコスト増から政策の見直しが迫られています。
日本だけが他の各国と違って、すばらしい技術を開発し、すぐに原発から自然エネルギーに転換できるのか?
台風や山地が多いなどの地理的不利を撥ね退けて?

自分は脱原発をすべきとは考えますが、少なくとも2-30年の長期で物事を見る必要があると思っていて、今すぐ全ての原発を停止すべきだとは思っていません。
現実的な方針としては、

・新規の原発建設計画の中止
・電力事業の自由化
・自然エネルギー事業推進のための政策

が妥当と考えており、現在ある原発は稼動して構わないと考えています。むしろ経済を停滞させないためには稼動すべきとさえ思います。(もんじゅや浜岡など一部例外あり)

2011/06/28 21:21 | 通りすがり [ 編集 ]


通りすがり様 

> 異なる意見を持つ人を「情けない」と感情的な言葉で切り捨てるのは良くないですよ。

たしかに、そうですね。
失礼しました。

でも、この記事を書いた当日の玄海原発をめぐる九電のやり方や原子力安全保安委員のやっていることを知ったら、そういう気持ちになりませんか?

基本的な考え方は私も通りすがりさんと同じですよ。

そのためには現在の電力利権構造をなんとか変えないといけない。
そう思うのです。

原発は儲かるから必要・・・。
経済を失速させないために必要・・・。

そんな理屈で押し切れる状態ではないと思うのです。

代替エネルギー推進の環境整備と開発投資。
それを出来るだけ早く進めるためには、法の整備と行政機関からの明確な方針転換の意思表示が必要なのです。

発送電の分離と新規電力事業者参入の容認。

延長した今期の国会でなんとしてもここだけは決めて欲しいと思っています。

だから個人的には、みんなの党なんかにも、すごく期待しているのですよね・・・。

2011/06/29 00:52 | MIKA [ 編集 ]


日本中枢の崩壊 

はじめまして。原発関連のネットサーフィンで管理人様のサイトにたどりつきました。

オーストラリアには原発ありません。自分が好きな発電方法を選ぶこともできます。(昔、住んでいました)ニュージーランドにも原発ないです。コスタリカもそうですし、探せばまだあるはずです。ニュージーランドは日本と同じく地震国で、地熱発電などを行っています。
(この国は、ゆったりと人間らしい生活ができる国だと思います。)

私は日本がこのまま原発推進で行くなら、まともな国からは信頼を失うと思っています。石原氏の「ヒステリー発言」は、ネットではイタリア人に相当顰蹙を買っているようですし、今後イタリアに旅行に行ったら、日本人は危ない目に遭うのではないかと心配になるほどです…。

ヨーロッパの風力、太陽光発電の技術も日本が提供しているのに、何故日本で自然エネルギーが主流にならず、送電発電分離ができないのかは、元経済産業省の古賀茂明さんの「日本中枢の崩壊」という本を読んでみて下さい。危機感を抱いている若手官僚もいるのに、上につぶされている事実がわかります。日本はこんなにひどい国だったんですね…。

2011/07/01 01:20 | micky [ 編集 ]


Re: 日本中枢の崩壊 

micky さんへ

オーストラリアとニュージーランドですか・・・日本の現状が変わらないようなら、そういう国に移民したいですね。

日本はいつからこんなおかしな国になっちゃったのでしょう?

お金に心を汚されて、理性や良心を失った人たちが国や企業の要職に就く・・・。

日本人を抹殺する事を目的に暗躍する秘密結社『死ね死ね団』の人間が、国会や教育、企業など社会の至る所に人知れず潜り込んでいるのかもしれないと、本気で疑いたくなっちゃいます。

(6月3日の記事に書きましたが・・・そんな、秘密結社が登場する子供番組が昔有ったそうです)

2011/07/01 04:47 | MIKA [ 編集 ]


株式会社を分離しろって? 

あんたの旦那の会社を他人が分離せよって言ってきたらあんたどう思う?
頭おかしいんじゃない?って思うでしょ。国鉄や電電公社とは違います。
戦争中の一時国営化はありますが、もっと成り立ち調べてみてはどうですかね。

2011/08/13 11:45 | 通りすがり [ 編集 ]


Re: 株式会社を分離しろって? 

通りすがりさんへ


> あんたの旦那の会社を他人が分離せよって言ってきたらあんたどう思う?
> 頭おかしいんじゃない?って思うでしょ。国鉄や電電公社とは違います。
> 戦争中の一時国営化はありますが、もっと成り立ち調べてみてはどうですかね。

なに言ってるの?
世間知らずもいいとこね。

一般企業なら、銀行でも、運送でも、皆、経営破たんしたら嫌でも事業の分離、廃止、統合をやってるわよ。
バブル崩壊後の金融不況の時に、国から金を借り入れた銀行がどれだけの支店を閉鎖して、どれだけ多くの関連事業を分離、統合したと思っているの?

日本航空だって、会社更生法の元で今なんとかまともな企業法人として自立しようとしてるわよ。

東電だけが特別だなんて、おかしいでしょう?

税金で補填されなければ完全に破綻しているのに、総括原価方式の料金設定と地域独占で得た薄汚い金でマスコミと政治家を抱き込んで…誰一人、原発事故の責任をとらないって、なんなのそれ?

なにが「あんたの旦那の会社を他人が分離せよって言ってきたらあんたどう思う?」よ。

恥知らずもたいがいにしなさいよ。

「国鉄や電電公社とは違います」って当たり前じゃない。
国の基幹産業を支えるエネルギー生産の拠点企業なんだから。
他の一般企業以上の倫理観と使命感を持って経営に取り組むべき企業のはずでしょう?

だから独占を許されてきたのよ。

その立場を悪用して、自分達に都合のいい情報操作と数々の隠蔽を繰り返して、大事故を起こしたらその責任は何も取らない・・・って、ユーザー舐めるのもたいがいにしなさい。

そんなこと電力会社であっても許されるべきじゃないと思いますが?

いかがですか?

東日本の第一次産業の多くは原発事故のせいで存続の危機に陥っているのよ。

何度も警告された原発リスクの警鐘を黙殺してきて、起こした事故の責任が無いとでも?

損害賠償を自力で出来もしないくせに、なに偉そうに言ってるのよ。

ここのBlogにTGN(東電グループ情報ネットワーク)のホストから頻繁にアクセスあるけど、ネット巡回やってる暇とそれをやらせる経費があるのなら、一円でも多く被害者に損害賠償しなさいよ。

私の家も原発事故のせいで家族バラバラで生活する事になっちゃったし、家賃も食費も事故前の5割り増しです。
営業利益は全て電力会社のもので、損失は税金と電気料金の値上げで・・・て、虫が良すぎませんか?

「頑張って電力供給している」とか、そんなの仕事なんだから当たり前じゃない。

それさえもちゃんとやらないのから、それこそ東電なんか解体すべきよ。

私の言っている事は間違っていますか?

2011/08/14 06:55 | MIKA [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://mikacyan2.blog.2nt.com/tb.php/147-0208e20f

| TOP |

電力使用状況

ブログ内検索

プロフィール

MIKA

Author:MIKA
保育園に通う1人娘とイケメンでしっかり者の旦那と共働きの3人家族。平凡に日々の生活を送っている・・・でも、女の子っぽい美形男子好きの主婦です。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

RSSフィード

お気に入り

このブログをリンクに追加する